きらきらひかりにあこがれていました。

僕等は序章から終章まで二人しか出てこない物語の中にいるような物で、その物語には他の人物は誰一人として登場する予定などありえませんでした。僕等は子供だったのその世界が壊れることなど疑いもせず、二人だけの本の中に住んでいました。銃弾が飛び交う赤い国、自分達以外の者なんてゴミみたいな存在で、ただ自分達が楽しければ良いと。しかし物語に、誰かが進入してきたのです。それは眩い、金。

それまで楽しかった事が楽しくなくなりました。死体を見る事も泣き声も悲鳴も詰らない音楽と同等のものにしか思えなくなりました。けれどそれは癖のような物で、そしてそれ以外に何をして良いか分からなかったのでその動揺を表すことも無くいつも通りに鎌を振り下ろせます。けれど心はいつも痛いままでした。金色が、染みるのです。二人揃って同じような痛みなんて凄いなどと笑っていましたが、正直笑い事でもなんでも無かったのです。日に日に染みは酷くなって日に日に痛みは酷くなって、息も出来なくなりそうになるんです。決まってあの金色が現れるたびに。会わないようにと避けようとすればサボりだのなんだのと追い掛けてくるなんていい迷惑以外の何物でもなかったのです。会わないようにしようとすればするほど会うし、真面目にやっていた所であってしまう。むねのおくは痛むばかりでどうしようもなくなってしまいそうでした。ああもう、痛い痛い痛い。だから僕等は手を繋いで眠っています、今もまた、手を繋いでたっています。



死体というよりも肉の塊もしくは欠片というべきものが転がる血溜りの中で綺麗なままいる金色。そしてその横に立つ白。金色は段々と姿形を失うはず。けれど白は、それを許さない。次に生まれ変わらなくては世界が壊れてしまうのに徹底的にそれを壊す。酷い音が辺りに響く。こころが、からだがさかれるようにいたい、い た い。既に姿さえ失ってしまった金色の表情が僕等を襲う。とてもとても安らかで幸せそうで、満足そうな。ああ金色は永遠を手に入れてしまった。もう、戻ってこない。血溜りの中でそれは粉々になって砕けてそして先ほどの金色と同じ笑みを白が浮かべいるのを、見てしまった。

その瞬間、僕等の中で何かが弾けた。出てきたのは涙でも嗚咽でもなく叫び声。これを恋だと認めるには僕等はまだ子供でした。





金星に届くくらいに背伸びして