面白い人も面白い玩具も同じだと思うんだ。
いつもの笑顔でそう言ってのければ、彼のお友達は酷く怒ってしまったようだ。

真っ赤なコートというのは中々に便利で、返り血をどれだけ浴びようとも後処理に手間取らなくて済むのだ。
けれど所詮はただ赤いだけの服。独特の鉄のような臭いも血痕の跡も全てが消えるわけじゃない。
毎度毎度汚してばかりでは洗うのも面倒だから、今回は汚れない上に早い処理を心がけた。
自分はなんて頭の回る奴なんだと鼻歌気分で彼が一人になる時を狙って仕留めた。
どれだけ強い権力を持ってようと、彼が戦闘向きでないのは一目瞭然だ。始まってしまえばあっという間だった。
予想通り少な目の出血で、これなら服を洗い直さなくても済みそうだ。

「この帽子、結構似合うだろ?」

彼のシンボルマークであったそれを被って、赤と黒は合うんだぜ!と微笑んで見せれば、自分の顔をめがけて銃弾が三発放たれた。
彼と違い、この兎さんは気が長い方ではないらしい。少しくらい会話をしてくれてもいいだろうに、そんな事を考えていたら続けて的確に心臓を狙ってそれが放たれた。
仕方がない、と剣を抜き、彼へと微笑を返す。「俺はただ面白い玩具で遊んでただけだよ。」と言えば返って来たのは言葉ではなくまたも銃弾。
そんなに怒らなくてもいいじゃないか、あんなに美しい散り方が出来たんだから彼も本望だよ。実際とっても綺麗だったさ。
一度見た時から気にはかけていたけど、予想通り彼は最期まで美しかった。そうだきっとこれは恋だ。俺は彼に一目惚れをしていたんだよ、そうに違いない。
捲くし立てるように言えば、それを全て遮断するように銃声が木霊した。ガンガン!と乱暴な音が少し耳障りに感じてきて、いい加減彼にも向こう側へ逝ってもらう事にした。

(一人ぼっちで寂しい君のところに今からお友達を送ってあげるよ、俺はなんて優しいんだろう。けどお礼は不要だよ、愛してる相手にプレゼントを贈るなんて男として当然のことだからね!)






愛してるよ、


キナコさま